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建て方について。

現場管理【上村ミノロ】スタッフの日常

2020/08/25

皆さんこんにちは!建装の上村みのろです。本日は建て方について。
お話をしていきたいと思います。

 

「建て方(たてかた)」とは、家の骨格になる柱や梁などの主要構造部を木で組み立てる工事のことで、作業行程としては、まず土台を敷いてその上に柱を立て行きます。
つなぎ目は梁のほぞ穴と呼ばれる部分に資材を差し込んで組み立てていきます。

 

以前はカンナやノミを使用して、木材と木材を繋ぐ部分である「継手」や「仕口」を職人の手によって造作していましたが、現在は工場でそれらの部分を事前に加工する「プレカット工法」が主流となったため作業自体は簡易化されています、しかし、組み立ての際は寸分の狂いも許さない精度が要求される、技術と経験が必要な仕事です。

 

 

ステップ①
完成した基礎の上部に土台と呼ばれる木材を設置し、床の構造用合板(建装では28ミリのネダレス)を釘で留めます。
現在では、木材と木材の接合部は仕口だけでなく、L字金物なども利用して補強を行います。
この金物は瑕疵保険などのチェック項目にもなっている多為必ず取付確認を行っています。
1階柱の仮置きが完了したのち、「仮筋交い」と呼ばれる木材を斜めに取り付け、強度を高めます。
家というのは建てからの力には強いのですが横からの力には弱いです、その為に筋交いを取り付け、より丈夫な家を作ります。

 

 

ステップ②
レッカー車などで運んだ床板(建装では12ミリの合板)を設置し足場を整えその後、2階の柱を立てていきます。
木工機械で調整できない部分や細かい調整は、職人が手を加えながら作業を行い、2階に柱を設置した後は、胴差しや梁などの横架材を組み立てます。
1階同様、仮組みの後に大工が柱の微調整を行います。適切な人数と大工達の連携が大切になります。
そして1階同様に筋交いなどを取り付けていきます、この時力のかかり具合なども考え取り付けていきます、当然図面もありますが、必要な時は現地にて取り付けることもあります。

 

 

ステップ③
最後の大仕事です「小屋組み」を行います、小屋組みとは屋根の骨組みのことです。
ここで豆知識です!屋根の一番高い部分には「棟木」と呼ばれる横架材を用います。この棟木を設置することを「上棟」と呼びます。
屋根の小屋組みが終わったら、屋根の仕上げ材として下地になる「建装では12ミリの野地板」を設置します。
建て方の仕事はこれで終わりです。
※工事完了後、万一の雨に備えて、屋根職人が防水シートを野地板の上に敷くこともあります。
各部分の名称がわかる画像も張っておきます。

 

 

皆さんも自分の家を建てる時は、是非建て方も見に来てくださいね、活気があってとても楽しいですよ^^
最後まで読んでくださりありがとうございました。

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