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マーケティング・設計サポート【和島 友里】スタッフの日常
2022/12/21
今回は、「収納の扉はどこまで必要か」について考えてみたいと思います。
私の家では、収納に扉をつけませんでした。
と、いうか、できあがった建築家の先生のプランには、収納部分にことごとく扉がついていませんでした。
(ちょっと話を盛りました、玄関収納には扉がついています。)
だけどおかげで、シンデレラフィットに目覚めてよかったね! というのが前回の記事だったわけですが、それでは実際、扉がない収納スペースってどうよ、というところを今回は書いていきたいと思います。
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まず、使ってみて、わかりやすく「いいな」と思っているところ。
扉がないことで、圧迫感が減り実際の面積より広く感じます。
わたしの家は面積が小さいのですが、狭さを感じさせない工夫がたくさんあり、その一つがこの扉なしの収納なんです。
逆に玄関収納には扉がついていて、こちらは扉があるおかげで玄関スペースがスッキリとして見え、部屋に誘導する「壁」としていい仕事をしているのでは、と思っています。
あとは、ズボラ族としましては、「戸を開ける」ワンアクションがなく物が取り出せる・しまえるのが意外と便利です。
「戸をちゃんと閉めて!」って家族に言わなくてもいいところも気に入っています。
とはいえ、扉がない収納の懸念材料のひとつが、「扉がなかったら全部まる見えるではないか」ということではないでしょうか。
全くその通りで、それはきちんと整える必要があります。
でも、見えるからこそ家族もわりと散らかさないで元の場所に戻してくれたり、自分でも扉を開けて取りあえずポイっと入れておくみたいな片付け方はしなくなった気がします。
子どもにも、「これは○○のところに戻してね」と教えるとわかりやすいのか自分から片付けてくれます。
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ただ、来客が多い家やあまりに目につきやすい場所にある収納は、「見られていいものしか置けない」デメリットはあるかと思います。
扉がない分、勝手に触られて嫌な思いをするリスクもあるかもしれません。
リビング収納など広い空間の中につくる場合は、扉をつけないなら棚の位置が人の目線や動線からはパッと見えないようにする工夫が必要になるかもしれません。
扉を付けないまでも、ロールスクリーンをつけるという方法もあります。
これなら、来客があったり少し散らかっていて気になるときにロールスクリーンを下げれば大丈夫。
最初に下地を入れておけば後でも取付ができるので、暮らしてみて必要を感じたら取り付けるようにすればいいのでは、と思います。
最初からつけてももちろんいいのですが、もしも使わずに過ごせた場合は、ロールスクリーン代がもったいないですし・・・。
今のところ、私はロールスクリーンなどの必要はあまり感じていません。
というか、「必要ないようにしっかり整えよう」と考えるようにしています。
そうすることで、必要なものを買わないように心がけたり、定期的に整理整頓を心掛けられます。
己の心の限界までは、ロールスクリーンなしでがんばろうと思っています。
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もう一つデメリットとしては、収納するボックスなどを買いそろえる必要があるので、そのあたりの計画が必要なのと、そちらへのコストが少しかかります。
これは扉があったとしても、きちんと収納しようとしたらかかる部分ではありますが、オープンだと引っ越し後できるだけ早くに手をつけたい部分になるのですよね。
棚を全部埋めるには、そうするとかなり数が必要なので、まあまあコストも一度にかかります。
私の家では幅75cmで5段くらいのパントリーなんですが、ボックス各種を持てるだけ持って買いましたが、実際には全然足りませんでした。もう、全然。
おかげで、店と家を3往復することになりました。
計画性って大事。みなさんは必要な数をちゃんと数えてから買いに行ってください。
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そんなこんなで余談も多くなってきましたが、私が考える収納の扉については、
「壁として効果がある場所は、扉をつける。」
ということかなと思います。
たとえば、こんな感じ。
扉があることでスッキリしていますよね。
開けた写真がこちら。↓
左側のリビングスペースとのバランスは、扉があった方がきれいな気がしませんか。
そして場所によっては、あるいはインテリアによってはオープンでも全く問題ないのではと思います。
たとえば、扉なしが生かされている収納は、こんな感じです。
開放的な感じが、ヴィンテージ風のインテリアともよく合っています。
なかなかこんな写真のように上手に収納することは難しいですよね。
私も今回、家の収納状況を公開しようかと写真を撮りましたら、あまりの映えなさにそっと削除しましたもの。
ですが、寝室のようなプライベートスペースは、逆に来客が入ることもないでしょうから見られる心配はあまりしなくても良いかもしれません。
キッチン収納、パントリーのような場所も袖壁のようなものの使い方や、収納の仕方を考えればなんとかなりそうな気がします。
考え方次第で、いろいろな自分たちが使いやすい形が見えてくるかと思います。
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収納には、扉が必要と思いがちですが、なしにするという考え方もあること、少しでも伝わったでしょうか。
それでもやはり一番大事なのは、扉が必要かどうかを考える前に、
収納の計画をしっかりすることかと思います。
プランをするときは、つい動線や間取りなどに気を取られがちですが、今の家にあるものが新しい家ですべて収納できるのか。物が増えても大丈夫か。どのように収納するのか。見える場所でも大丈夫なのか隠したいのか。。。
そういったことを、計画の中に含めていくとスムーズかなと思います。
そのうえで、ぜひ「扉のある・なし」の選択も検討材料のひとつに入れてみてください。
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